【英語学習法】TOEIC公式問題集は、まずは1冊に集中的に取り組むことをオススメ
英語のセンスがある人は、あまり考えなくても自然と英語力がアップしていく。
TOEIC満点で有名な著者たちによると、スコア900を越えるための勉強時間は、1,000時間が目安だそうだ。
しかしセンスのない人も多く、それは私だけではないようだ。
米国で過ごすと英語力がアップすると夢見て渡米した私たち(社費研修生)だったが、西海岸の5名は全員がスコア900を越えることは無かった。先輩に尋ねたら、「ボクも900は越えていないよ」との仰せだった。
さてそういう私たち、いったいどうやって英語力を向上させれば良いのだろうか?
私は唯一スコア900を越えて、950に到達した。その直後にTOEIC受験というか、家庭の事情で英語そのものから離れた。
その私が実感したのが、教育学部出身で同期英語No.1の彼から教わった、「まずはTOEIC公式問題集を試してみたら?」の効果である。
では、何をどう試したのか。今回は、そのTIPSを紹介させて頂くことにする。
なおTOEICスコアが700未満の人は、まずはTOEIC公式問題集の前に、下記の2つで基本を固めることをオススメする。
最終的にTOEICスコア900を目指すならば、設問に慣れて目先のスコアアップで満足するよりも、まず実力を養った方が最終目標への近道だからだ。
https://www.toeic-engineer.com/?p=153
https://www.toeic-engineer.com/?p=131
- すこしずつやる
- 一か月以内に反復
- 引用してみる
- 時間は測る
- リスニングを読む
(1) 少しずつやる
気負い過ぎると、ロクなことはない。それに私たちに与えられた時間は限られている。それに全部解くだけで2時間近くかかるのに、さらに解答内容のチェックまでやるならば、その数倍の時間は必要となる。(つまり2,3日がかりになるということ)
なので、少しずつというか、出来れば1問ずつ丁寧に取り組むことをオススメする。
なおスコア800を越えている人は相応の実力があるだろうから、最後の方から逆向きに解いていくことをオススメする。
やってみると分かると思うが、自信を持って解答して間違えることはないと思う。
自信を持って解答して間違える人は、残念ながら基礎力が欠如している。まずは前述の2冊に取り組むことをオススメする。
大抵の場合は、「あれ、この問題を解くのに必要なことは、どこに書いてあるのだろう?」である。
それで問題文を頭の中に入れながら設問を読み直してみると、「ここから内容を理解できなくなっていた」という文が発生する。その文が、自分が得意ではない文(英文のパターン)なのである。
私の場合、その文の構造を薬袋先生の本に従って、チャーチル元首相のように解析した。そしてメモ帳に写すことをした。
もし単語が分からないということならば、それはボキャブラリーかコロケーションの実力が不足している。そういう人は、文法問題から取り組むように作戦変更することをオススメする。
ちなみに私は、英文法関連部分のスコアは大抵100%だった。それでも900には届かなかった。
これは文章を読むことに慣れていないというのではなく、英文の構造(パターン)を理解せずに単語だけ読み進めていたことが原因だった。と、いうか私の周囲は誰もが同様で、そこが伸び悩みの原因だった。
(2) 一か月以内に反復
これは英語の文章やロジックの構成を身に付けるという意味合いが大きい。
英語というのは英文は絶対に、そして文章にしてもパターンというものが存在する。日本人のように共通の文化的背景を持ち、阿吽の呼吸で意思伝達するのは “ハイ・コンテクスト文化” だと言われている。
英語を使う人々は多種多少な文化的背景を持つ多民族で構成されており、当たり前のことを当たり前に表現しないと伝わらない “ロー・コンテクスト文化” である。
これはどちらが優れているとか、どちらが劣っているという話ではない。環境に応じて、お互いに適したと思われる方向へ進んで来た結果である。
いずれにせよこの “文章パターン(ロジック)” 存在が英語の特徴である。これに慣れておくことはTOEIC問題に慣れるというよりも、英語そのものに慣れるという側面がある。
日本でも復讐… ではなくて復習は重要だと言われている。それに英語は記憶が必要な分野でもある。
できるだけ1か月以内に反復することをオススメする。また余裕があれば、半年程度で反復するのも一案かと思う。
(3) 引用してみる
これは英作文までやる気になれない人や、英作文で得意でない文まで使うことの出来ない人にオススメの方法である。微妙に時制や人称を変えることにより、英文のパターンが身に付く。
私の場合は、”He said that” などを付けて、その後にメモした文を続けてみたことがある。
(4) 時間は測る
これは自分の理解度を測る目安として必要になる。
何しろやってみると分かるけれども、あれだけ勉強したつもりだったのに、実はまだまだ弱点だらけなのである。だからスコア900を越えることが出来ない。
それを一つ一つ丁寧にやっていたら、レベルはチャーチル元首相のように向上するけれども、時間がいくらあっても足りない状況になる。
私たちはそこまでレベルアップしなくて良いから、英語で意思疎通に困らないレベル(それでもスコア950程度)になれば十分なのだ。
だからTOEIC制限時間内をクリアできる程度の時間で解けるようになったら、それを目安としてどんどん次に移っていくのがオススメである。
(5) リスニングを読む
ありがたいことに公式問題集には、設問の英文がトランスクリプトとして記載されている。
リーディングの方もそうだけれども、リスニングの英文も良質である。これが身に付いたら、基本的な意思疎通には困らない。
それにこのリスニングの問題、良質のリーディング材料でもある。
出来ればリスニングもリーディングと同様、後ろ側から読んでみることをオススメする。
そして読んで分からない部分があれば、それはリスニング(ヒヤリング力)の問題ではなく、読解力の問題だったと分かる。
実はTOEICのリスニング問題というのは、ごく基本的なレベルである。
私の場合、リーディング部分の能力向上に努めたら、何もせずにリスニングスコアが上昇した。
スコア950を記録した時には、リスニングは満点(495)を記録していた。
だいたい以上である。
なおTOEIC公式問題集は、全て良質である。新しい問題集に越したことはないけれども、少々古い公式問題集でも全く問題ない。
もしも公式問題集を購入できないほど予算不足なら、Amazonで中古の問題集を購入しても良いだろう。
ともかく、まずは公式問題集を1冊 (だけ) 手元において、集中して取り組んでみることをオススメする次第である。
- すこしずつやる
- 得意でない文を身に付ける
- 一か月以内に反復
- 得意でない英文で作文
- 時間は測る
- リスニングを読む
では、メリークリスマス!