私のTOEICスコアが900どころか950を超えたのは、某師匠のおかげ

私の副業の一つは英語教師です。TOEICだとスコア900はおろか、950を超えています。

こう書くとを「オレって英語が得意なんだぜ」と思われるかもしれませんけど、実は完全に正反対です。

私くらい語学の才能を欠如している者も珍しいでしょう。これは弟と比べると明らかです。

弟は中学校時代に吹奏楽部の副部長をやるくらいの音楽的な才能に恵まれ、学生時代から英語が得意科目でした。

一方で私はというと、音楽は “5” です。これは5段階評価の5ではなくて、10段階評価の “5” です。

そういえば私の親父も、恐ろしいくらいの音痴で、英語もダメダメでした。私も学生時代は、かろうじて8でした。

逆にいうと、才能が無い者でも米国人と勘違いされる程になるには相当な工夫が必要で、だから英語教師になれた訳です。

弟は才能に恵まれている為、すぐに「なんでこんなことが分からないの?」となってしまいます。だから英語教師には向いていません。

今回はそんな私に工夫方法を教えてくれた、某師匠のことを紹介したいと思います。

(ちなみに学習方法は、有料noteに纏めてみました)

[目次] (読みたいところへジャンプ)

師匠とは

私の英語の師匠は、実は会社の同期入社の友人です。彼は教育学部の出身で、入社時から英語力はダントツでした。

私は師匠というと “るろうに剣心” の比古清十郎を連想してしまうのですが、実力的には近いものがあります。電話でボソボソと話をしていると思ったら、それが英語です。そんな小さな音量なのに、相手には伝わっているのです。

もちろん仕事も出来るので、現在はインド支社に責任者として派遣されています。なんでも別な同期入社の友人に尋ねたところ、「定年まで宜しく」と言われて出向しているらしいです。

だから入社したばかりの頃はレベルが違い過ぎて、英語でお世話になることは全くありませんでした。

彼に英語でお世話になったのは、実は数年前になってからのことです。

それまでに私は必至で英語を勉強して社費研修生となり、さらに結婚して子供が出来て多忙を極めていました。

英語の勉強を再開したのが、その数年+5年くらい前のことです。

5年以上も必死に勉強したのに、当時の私はTOEICスコア885が最高点でした。

どうしたものかと悩んでいた時に、久しぶりに帰国した彼(師匠)に遭遇した訳です。

ついつい羨ましくて愚痴をこぼした時に、親切な彼はボソっとつぶやくようにアドバイスをくれました。

[chat face=”man1″ name=”師匠” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]四葉君はTOEIC公式問題集をやってみたことあるかな?[/chat]

実は硬派というか、私はTOEIC公式問題集をやったことがありませんでした。

それでさっそく、会社の図書室からTOEIC公式問題集を借用して解いてみました。

その結果は、驚くべきものでした。ある意味で当然なんですけれども、実際に解いてみると正解を当てるというか、そもそも解答を選択することが出来ませんでした。

(文法パートだけは例外的に満点)

特に長文問題は、最初のうちはスラスラ読めるのに、だんだんとボヤけた感じになって行くのです。そして最後の文を読み終わった時には、何が書いてあるのか良く分からない状態になっています。

そんな状態なので、たとえ設問を読んでも、正解がどれなのかを選ぶことが出来ないのです。

つまりTOEIC公式問題集を実際に解いてみることによって、私は英文を読めていないことが分かった訳です。

そこまで分かると後は簡単で、問題文が理解できなくなる文に遭遇すると、その文型が理解できているかをチェックするようにしました。

幸い私の場合は英単語/英熟語や英文法は必死で勉強したので、分からない英単語は意味を推測することが出来ます。

そして手始めに文型からチェックしようとして、そもそも文型からして理解出来ていないことが分かりました。

それで文型だとかコロケーションをチェックしながら読むようにしたら、短めの長文問題は最後まで意味が分かるようになって来ました。

そしてこれを続けていたら、いつの間にか公式問題集の最後の問題も、きちんと内容を理解できるようになりました。

薬袋先生の存在

さてそんな私が出会ったのが、予備校教師の薬袋先生です。

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この「基本からわかる英語リーディング読本」は、まさに私が思いついた方法が紹介されていました。

ちなみに薬袋先生も、彼がオリジナルで編み出した英語学習方法ではないとのことでした。

なんでも先生の場合は、英国の元首相であるチャーチルのエッセイから、この学習方法を知ったとのことでした。

そのチャーチルは、学校で先生から教わったのだそうです。劣等生だった彼は、先生から英文をきちんと読み書きする方法だけを教わったのだそうです。

それが私の紹介した、英語の文型からキチンと解析するというアプローチです。

日本では「読み・書き・ソロバン」が基本だと言われた時代がありましたけれども、まさにチャーチルは「読み・書き・ソロバン」だけ教わったのだそうです。

ただし彼の言うところによると、英国人でさえ正確な文法で文章を書けるものは少ないそうで、上記の基本技能は生きていく上で大変に役立ったそうです。

私は師匠からはサッカーでの絶妙なスルーパスのように一言アドバイスを貰っただけで独学しましたけれども、チャーチルは先生からみっちりと叩きこまれたとのことです。

それでエッセイにも書いたそうですが、このことはもう少し早く知ることが出来れば嬉しかったところです。

(そうすれば、こんなに苦労しなくても… まあ使い物になる英語は身に付けることが出来た訳で、良しとしますか)

まとめ

以上が私の師匠と、師匠のおかげで身に付けた英語学習方法です。

文型を明確して読むだけという、実にシンプルなアプローチです。

ただしこのおかげで、まさに飛天御剣流の秘奥義のごとく、英語を使いこなせるようになった訳です。

ちなみに数年前に国際会議に参加した時には、米国在住のネイティブと勘違いされる程になっていました。立派に昔のリベンジを果たした訳です。

さっこんのご時世だと英語は身に付けておいた方が良さそうで、今は我が家のお嬢様を鍛え上げようとしてします。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静