金貨

1オンス金貨を田中貴金属さんで購入して感動した件

横浜の田中貴金属

金貨というのは、持っているだけでは十分ではありません。

あなたがインフレ対策の資産として持つにしても、趣味として持つにしても、金貨には “劣化” という問題が存在します。

金貨は銀貨や銅貨に比べると穏やかではあるものの、それでも劣化を避けることは出来ません。カナダのメイプルリーフ金貨にしても、純度は99.99%です。100%じゃありません。

このため保存状態により、金貨を手放す時の引き取り価格(買取価格)が変わって来るのです。またコイン好きの者たちは、昔から様々なコイン保管方法を工夫をしています。(その偏執的とも呼べる程の努力には、頭が下がります)

金の取り扱いにかけては田中貴金属さんや三菱マテリアルさんが有名ですが、今回は実際に田中貴金属さんのメイプルリーフ金貨を購入させて頂きました。

それで流石は田中貴金属さんだと強く感動したので、購入体験記をレポートさせて頂くことにします。

(まさか金貨を真空パックしているとは予想していませんでした)

田中貴金属と金貨

田中貴金属さんの正式会社名は、田中貴金属工業株式会社です。Webサイトでは、”田中貴金属工業” と名乗っています。

1885年(明治18年)に茅場町(日本橋)で、田中商店という両替商として創業しました。創業以来1世紀以上の老舗です。当時は金本位制だったので、当然ながら金貨や銀貨を取り扱っていました。

ちなみに三菱マテリアルさんの方は、有名な佐渡金山にルーツがあるのだそうです。田中貴金属さんにしても、貴金属の精錬や加工はお手のものです。

そういう田中貴金属さんなので、金地金(インゴットやバーとも呼ばれる)を製造/販売しています。俗にいう “金の延べ棒” ってヤツです。分析技術を活かして、貴金属類の買取りもやっています。

金貨に関しては、カナダのメイプルリーフ金貨とオーストリアのウィーン金貨を販売しています。また金地金の保管サービスだけでなく、”純金積立” というサービスも提供しています。

ちなみに私の父親は銀行の貸金庫を利用していましたが、気付いたら “純金積立” の契約者になっていました。

いざ販売店へ

さて前置きはこのくらいにして、実際の購入体験記です。まずは電話で購入できるとのことだったので、さっそく電話をかけてみました。

しかし… 開店時間と同時に電話をかけても、混雑しているので対応出来ないとの自動応答です。世界中が右往左往していた2020年3月24日のせいか、田中貴金属さんも大変な状況のような気がします。

(その人の夕方の17時頃に、Webサイトへ “お知らせ” が掲載されました)

仕方がないので電話による購入は諦め、店頭購入することにしました。もちろん初めての “金” 購入です。事前にお店に電話をかけて確認します。

ちなみに私は神奈川県民であり、便利なのは “ギンザタナカ 横浜元町店” か、”アートジュエリー ジョイナス店” のいずれかです。今回は横浜駅前の地下街にある “アートジュエリー ジョイナス店” さんのお世話になることにしました。

こちらへの電話は、一発で繋がりました。

私
あの、1オンスのメイプルリーフ金貨を1枚だけ購入したい者なんですけど、どのような手続きになるのでしょうか?
女性スタッフ
女性スタッフ
申し訳ありません、ただいまメイプルリーフ金貨は在庫が切れております。1オンスのウィーン金貨なら在庫があります。
私
ウィーン金貨だけですか… ちなみに電話予約とか電話購入は出来ないんでしょうか?
女性スタッフ
女性スタッフ
申し訳ありません、予約はやっておりません。お店へお越し頂いてのご購入手続きのみとなります。商品が到着しましたら、もう一度ご来店いただくことになります。
私
なるほど… ちなみに購入時に必要となるものは何でしょうか。実は娘のためにメイプルリーフ金貨を購入したいと考えているんです。
女性スタッフ
女性スタッフ
その場合は家族関係の分かる住民票か戸籍謄本と、お客様の身分証、それから現金をご持参いただくことが必要となります。

「なるほど!」です。実はヤフオクでのコイン購入には、クレジットカードが使えないのです。そして田中貴金属さんの電話による購入では、銀行振り込みオンリーです。どうやらお金に近い扱いなので、クレジットカードは使えないらしいです。

とりあえずその日の即購入は無理とのことですし、まずは住民票を用意することにしました。そして仕事に余裕のできた2020年3月26日、「いざ、金貨購入!」と “アートジュエリー ジョイナス店” さんを訪問しました。

これが金貨だ!

さて本記事の冒頭画像に写っているのが、 “アートジュエリー ジョイナス店” さんです。”ギンザタナカ” も貴金属を扱っているのでオシャレなお店ですけども、もはや私には完全に縁のない別世界です。目がチカチカします。

しかし “歳食ったオッサン” である私の得意技は、”空気を読まない猪突猛進” です。パソコンオタクのような風貌 (と、いうか中身は完全なパソコンオタク) を全く気にせず、一気に店内に突入します。

それにしても、本当に一人で来て良かったです。素人目にもセンスのあるジュエリーたちが綺麗に飾られています。休日に奥さんやお嬢様を同伴して来店したら、大変に危険な目にあっていたに相違ないでしょう。(^_^;)

私
あの、先日お電話させて頂いた者ですけど、1オンスのメイプルリーフ金貨を1枚だけ購入をお願いしたくて伺いました。
女性スタッフ
女性スタッフ
かしこまりました、こちらへどうぞ。

さっそく購入手続き用のカウンターへ案内されました。で、念のため確認したら、やはり未だに1オンスのメイプルリーフ金貨の方は店頭在庫がないとのこと。

さらに伺うと、プレゼント用の購入でも委任状が必要になるのだそうです。我が家のお嬢様の場合は未成年なので大丈夫なようですが、滅多にないケースのようです。美しくお年を召されたマダムが、大きな重そうな手引書を軽々とめくりながら調べています。

後々になって何か起こるのも面倒です。今回は私名義でメイプルリーフ金貨を購入することにしました。

(ちなみに見るからにたおやかな女性が重い物を軽々と扱うのは、この手の業界の特徴みたいです。過去に新居のカーテン選びで、小柄で華奢なお姉さまが10kgの米袋みたいな超重量級カタログを、右手と左手のそれぞれに持ってスタスタと歩く様子を目撃したことがあります)

横浜の田中貴金属

これが購入した金貨と封筒です。横向きに撮影していますけど、”田中貴金属工業株式会社” と印刷された文字が興味深いです。

あ、こちらは残念ながら1オンス金貨ではありません。訪問時に在庫のあった1/4オンス金貨です。手ぶらで帰るのも悲しいのです。私にしては珍しく、数分ほど思い悩んだ末に購入しました。

(パソコンだとGPU購入でも躊躇しないですが、日常生活の金銭感覚に戻ると目玉が飛び出るような金額です)

田中貴金属の金貨

ご覧の通り、田中貴金属さんのメイプルリーフ金貨は、スーパーで見かける “アジの開き” のように真空パックされています。これによって傷が付いたりするのを防ぐことが出来ます。

そしてココが肝心なのですが、真空パックによって空気との接触を防ぐことが出来ます。純度99.99%の金貨であると、空気に触れていると変化する部分は存在します。

それを防ぐための真空パックなのです。コイン愛好家たちの間で理想解だと夢想されていた真空パック品が、現実に目の前に存在するのです。

正直、これには感動しました。おまけにコインを間近にしっかりと見ることが出来ます。さらに感動は高まります。

(PCGSで鑑定して密封すると遠目にしか見れないので、保存は完璧ですけども、愛好家としてはイマイチな鑑賞しか出来ません)

そして真空パック方式は、資産として金貨を保有したい人にも役立ちます。何しろ新品状態が維持される訳ですから、買取価格が満額となります。

金貨の測量機器

そうそう、お店の方の許可を頂いて撮影したのですが、これが噂の秤です。金の買取査定時に利用される訳ですが、1/100g単位で測定できるのだそうです。

(大きさは見れば分かりますね。つまり比重が分かるという寸法です)

それにしても金貨というのは為替相場と同じで、なかなかドキドキするところがあります。私が購入した時は20万円ちょっとでしたけど、数日たったら21万円を超えてしまいました。

お店の美しいマダムが、「購入手続きをした後で、キャンセルして再購入手続きすることは出来ません。ご承知おきください」と念押ししたのも納得できます。

私の場合は値上がり方向でしたけど、逆に19万円に値下がりしていることもあるのです。1円でも安く買おうとスーパーの特売を狙う主夫としては、金額の大小よりも、販売価格の変化が異次元のように感じられます。

昔は米国生活していたのでドル持っていた時期もあるし、親父さんは株をやっていたりしましたけど、やっぱり私には相場取引は向いていないと痛感させられる金貨購入でした。

まとめ

いろいろと驚きや感動のあった “初めての金貨購入” ですけど、とにかく最も感動したのは真空パックです。私も書類をラミネーターでカバーすることはありますけど、高温で圧力をかける必要があります。

金貨でこのような真空パックを実現するとは、相当な技術力が必要でしょう。金は柔らかいので変形しやすいですし、高熱によって変形しやすさが増大してしまうような気もします。

さすがに博物館に陳列するような場合にはPCGS方式が似合っていますが、大量の金貨ならば真空パックが最適解と言えるでしょう。

私として「たかが金貨、されど金貨」と言いたいです。技術者としても、とても興味深そうな世界です。

なお今回の記事作成をご快諾いただいたアートジュエリーさんには、厚く御礼申し上げる次第です。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静

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