英語力(TOEICスコア)をアップするには、まずは引き出し(使える英文)の数を増やせ

先日、なぜか引っ越し荷物の中から、ボロボロになるまで使われた「基本英文700選」の初版が発掘された。大学受験の時、弟が使ったのだろう。

今では改訂版の改訂版が発行されている。

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英語というのは単語と文法だけ覚えれば良いというものではない。どれだけ多くの “身に付いた英文” を持っているかで、英語力は大きく変わる。

興味がある方は、Googleで「基本英文700選」を検索して、そこから “画像” を選択して、内容や使い方を紹介しているページを探して見ると良いかと思う。

ところでこの「基本英文700選」、実は購入したのは私だったと思う。しかし当時の私には使いこなせず、弟が使うことになったのかと思う。

彼の英語センスは抜群だ。おそらくこの本の価値を見抜き、それこそ例文をそらんじることができるようになるまで、徹底的に使ったのだろう。

そう “そらんじる” である。私のような “暗記” では、効果が今一つなのだ。

高校時代の私は、「He gave a pencil me.」と書いてしまうようなヤツだった。

英語では文型(文の順序)は絶対原則である。単語の順番を入れ替えて倒置する場合も、倒置法という規則が存在する。

この英文は、「彼は鉛筆に私を与えた」という、ちょっと待ってくれと言いたいような、とんでもない内容である。

つまり、単語の羅列を脳に焼き込んだだけでは不十分で、基本5文型や関係代名詞等をどのように使っているかというところまで意識して、文を覚えることが望ましいのである。だから暗記ではなく、”そらんじる” とか、”身に付ける” といった表現になるのである。

ちなみに英語では重要なことから並べていく規則になっている。私が “鉛筆” を貰ったことを強調したいのであれば、「He gave a pencil to me.」と書くことになる。普通は貰った “私” という存在の方が重要なので、「He gave me a pencil.」となる訳である。

そういえば私がTOEICスコア900を越えて950を記録した時には、 「新TOEICテストコーパス英単語」というTOEIC本のお世話になった。

私の英単語は1万語レベルを越えており、TOEIC用に英単語を学習する必要は無かった。購入したお目当ては “例文” だった。お恥ずかしい話であるが、20年以上もTOEICスコア900に届かなかった理由が、ようやく分かった。

何となく言いたいことが分かって頂けただろうか。

実は我が家の小学生用に「魔法科高校の劣等生(27巻)」を購入した際、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」というTOEIC本が、Amazon(本)の総合ランキング76位であることを知った。

先ほど目を通してみたけれども、まさに下記のコメントを見ていると、「基本英文700選」と同じ系統の本らしい。

「毎日10ページやって、三か月で400から700まで上がりました」
「文法やリスニングは何もせず、この単語帳だけ2か月やったら850点になりました」
「多くのフレーズが実際に出ました。」
「TOEICというよりも実用的な英会話のフレーズを覚えたくて購入しました。」

私が使った本よりも、例文が読んで楽しいものに工夫されているらしい。これから本格的にTOEICを勉強する方々は、ここら辺から始めるのが良いかと思う。

と、いう訳で、今回は「英語力(TOEICスコア)をアップするには、まずは引き出し(使える英文)の数を増やせ」とお節介を焼かせて頂いた次第である。